ヒートショックとは?見えないリスクが家の中に潜んでいる
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室への移動など、急激な温度変化によって血圧が急上昇・急降下し、心臓や脳の血管に大きな負担をかける健康現象です。心筋梗塞や脳卒中といった深刻な疾患を引き起こすリスクがあり、とくに高齢者に多く見られます。
これは決して他人事ではありません。暖房の効いたリビングから、冷え切った洗面所へ。たった数歩の移動が、命を脅かすきっかけになるのです。
(出典:ウェザーニュース、消費者庁、UTY企画)
ヒートショックは交通事故の7倍?—数字が示す家庭内の危機
日本では、ヒートショックが原因とされる死亡者数が年間およそ19,000人にのぼると推定されています。これは、交通事故による死亡者数(約2,600人)を大きく上回り、約7倍という衝撃的な数字です。
高齢者の入浴中に発生するケースが多く、特に一人暮らしの方や、築年数が古く断熱性の低い住宅で顕著に見られます。
「寒いのは仕方ない」と思い込みがちな冬の家。でも、そこには目に見えない“命のリスク”が潜んでいます。
(出典:政府の窓口、nippon.com、消費者庁)
岡山や広島でも他人事ではない——温暖地域の落とし穴
岡山県、広島県は比較的温暖な地域とされていますが、冬の朝晩は冷え込みが強く、特に暖房の届かない空間では急激な温度差が生まれやすい環境です。
そのうえ、岡山や広島の戸建住宅は高気密・高断熱仕様でないケースも多く、リビングが暖かくてもトイレや浴室は冷え切っている……というのは珍しいことではありません。こうした生活動線上の温度差こそが、ヒートショックの温床になります。
「暖かい地域だからこそ断熱に気を遣わない」——この油断こそが最も危険なのです。
(出典:UTY企画、消費者庁)
リンナイさんのHP https://www.rinnai.co.jp/releases/2018/1101/index_2.html
以前のブログでもお伝えしたのですが、お住まいの地域の危険性をリンナイさんのHP↑にてご確認ください。温かい地方の方が危険性危険性が高いのが分かっていただけると思います。
家づくりでできるヒートショック対策とは?
暮らしの中でヒートショックのリスクを減らすには、生活習慣の工夫と同時に、「家そのものの性能」を見直すことが鍵となります。
家の設計・性能で実践できる主な対策:
・家全体の断熱性能を高める:窓・壁・床・天井などの断熱を強化することで、室温差を抑え、家中を一定の快適温度に保つことができます。
・気密性を高めることで“冷気の侵入”を防ぐ:高断熱でも気密性が低ければ意味がありません。隙間を減らす高気密施工によって、室温を安定させ、冷え込みを防ぎます。
・脱衣所や浴室にも暖房設備を設置する:浴室暖房乾燥機やパネルヒーターなどを使い、入浴前から空間を暖めておくことが有効です。
・間取りの工夫や空調のゾーニング設計:部屋と部屋の温度差を生みにくい構造や、エアコンや換気システムの配置も重要なポイントです。
FORTが考える「命を守る住宅性能」
岡山という地域特性を踏まえ、FORTでは以下のようなヒートショック対策を“当たり前の性能”として採用しています。
・全棟C値0.5以下の高気密測定を実施:気密性の高さはすき間のなさを表します。FORTでは全棟で気密測定を行い、結果を数値で証明。性能を“感覚”でなく“見える化”しています。
・全室断熱+計画換気で家中の温度ムラを解消:トイレや脱衣所、浴室といった冷えがちな空間にも、断熱と換気を徹底。どの場所も快適温度に保ち、温度差を感じさせません。
・パッシブ設計で“太陽の暖かさ”も活かす:日照を最大限に取り込む窓配置、庇の深さや軒の設計など、自然の熱も利用してエネルギー効率を高めています。
・実際の暮らしで実感される快適さ:FORTの住まい手からは「冬場でも素足で過ごせる」「お風呂上がりが寒くない」など、体感を通した満足の声が多数届いています。
“見た目”だけでは守れない命がある。
ヒートショックを防ぐということは、単に健康に気を配るということではありません。それは、家族が毎日無意識に安心して過ごせる「空気」と「温度」をつくること。
FORTの家づくりは、住む人の暮らしを守るための“見えない安心”を、性能と設計で叶える住まいです。
これからの家づくりに、本当の意味での「安全性」を取り入れてみませんか?