「冬になると窓がびっしょり濡れている」
「押し入れの奥にカビが生えていた」
「子どもがくしゃみや咳を繰り返す」
——そんな経験、ありませんか?
これらの多くは、室内の湿気や温度差によって引き起こされる“結露”が関係しています。そして結露は、見えないところでカビやダニを増やし、家族の健康や家の寿命にまで影響を与えてしまうのです。
だからこそ、これからの家づくりには“空気の質”を整えることが欠かせません。今回は、カビ・ダニ・結露から家族を守るために大切な住宅性能についてご紹介します。
結露がもたらす3つのリスク
結露とは、暖かい空気が冷たい窓や壁に触れたときに発生する水滴のこと。見た目は些細でも、放っておくと以下のようなリスクにつながります。
・カビの発生:湿った場所に生えたカビは、アレルギーやぜんそくの原因に。
・ダニの繁殖:カビをエサにして増えるダニは、室内の空気を汚します。
・家の劣化:木の部分に水がしみると、腐ったり弱くなったりして家の寿命が縮みます。
このようなトラブルを防ぐには、結露しにくい家にすることがとても大切です。
カビ・ダニ・結露を防ぐ住まいの工夫
湿気をためず、空気をきれいに保つためには、家そのものの性能が重要です。
・あたたかさを保つ「断熱」
外の寒さを家の中に伝えにくくすることで、窓や壁の温度を下げずにすみます。そうすると、空気が急に冷えて水滴になるのを防げます。
・空気を逃がさない「気密」
せっかく温めた空気が外へ逃げたり、すき間風で冷たい空気が入ってきたりすると、結露の原因に。しっかりとした気密で空気の出入りをコントロールします。
・家の中の空気を入れ替える「換気」
水まわりや寝室など、湿気がこもりやすい場所でも空気がきちんと入れ替わるように計画することで、湿度の上昇を抑えることができます。
・窓にも一工夫
断熱性の高いガラスやフレームを使えば、窓が冷えにくくなり、結露がつきにくくなります。最近では三重構造の窓なども人気です。
日々の暮らしの中でできる対策
住まいの性能と合わせて、日常でも次のような工夫をすると、より効果的です。
・お風呂や料理のあとは、しっかり換気
・加湿器を使う時は湿度計もチェック(目安は40〜60%)
・家具を壁から少し離して、風通しを良くする
・結露を見つけたらすぐに拭き取る
FORTが実践する「カビ・ダニ・結露」対策
FORTでは、健康的に長く住める家を目指して、「目に見えない湿気」への対策を大切にしています。
・隙間なく、丁寧に。断熱・気密へのこだわり
断熱材をすき間なく入れ、外の空気が入りにくく、内側のあたたかさが逃げにくい家づくりを徹底。さらに全棟で「気密測定」を実施し、きちんと性能が出ているかを数値で確認しています。
・換気まで“設計する”家
FORTの換気は、ただ機械をつけるだけではありません。設計段階から空気の通り道を考え、湿気がこもりやすい場所にも新鮮な空気が届くように工夫しています。
・結露しにくい窓を標準仕様に
トリプルガラスや樹脂サッシなど、窓からの冷えを防ぐ素材を標準で採用。冬でもガラスがひんやりしにくく、窓まわりの不快感もぐっと減ります。
・壁の中にも“通気の道”を
見えない壁の中や床下にも、空気がしっかり流れるように設計。湿気がたまらない構造にすることで、カビやダニの繁殖を防いでいます。
まとめ:見えない空気の質が、家族の未来を守る
家づくりは、見えるところだけでなく、「空気の流れ」や「湿気の逃げ道」まで考える時代です。
FORTの家は、見えない湿気にも目を向けた家づくりで、健康と快適さ、そして家の長持ちを支えています。これからの住まいに必要なのは、数字では測れない“気持ちよさ”。ぜひ、「湿気対策」も家づくりの大事な基準に加えてみてください。