固定金利?変動?住宅ローンの選び方ガイド 人生最大の買い物は「住宅」ではなく、『住宅ローン』
スタッフブログ

固定金利?変動?住宅ローンの選び方ガイド 人生最大の買い物は「住宅」ではなく、『住宅ローン』

2025年5月23日

「金利ってどれを選べばいいの?」
「変動の方が安いって聞くけど、リスクは?」

——家づくりの中でも、住宅ローンの選び方は特に迷いやすいポイントです。

住宅ローンは何千万円という大きな金額を、何十年にもわたって返済していくもの。ちょっとした金利の違いが、将来的には100万円以上の差になることもあります。

今回は、「固定金利」と「変動金利」の違いと選び方について、これから家を建てる方が押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。あわせて、金利だけでなく住宅ローンの“総コスト”を左右するさまざまな要素についてもご紹介します。

◆そもそも「固定」と「変動」の違いとは?

・固定金利

最初に決めた金利がずっと変わらないタイプ。景気がどう変わろうと、支払い額は一定なので将来の計画が立てやすいというメリットがあります。安心感を重視したい方におすすめです。

・変動金利

半年ごとに金利の見直しが行われ、市場の金利に応じて上下するタイプ。一般的に固定よりも金利は低くスタートしますが、将来的に金利が上がるリスクがあります。月々の返済額を抑えたい方には魅力的な選択肢です。

◆メリット・デメリットを比較

比較項目 固定金利 変動金利
金利の安定性 ◎:ずっと同じで安心 △:将来上がる可能性あり
月々の支払い △:やや高めになりやすい ◎:当初は安く抑えられる
将来の予測 ◎:返済計画を立てやすい △:金利変動に左右される
向いている人 長期で安心して返したい方 金利上昇リスクを許容できる方

 

◆金利の選び方、どう考える?

選ぶポイントは「家計の安定性」と「金利リスクに対する考え方」です。住宅ローンは35年などの長期間にわたる契約になるため、途中でライフスタイルや収入状況が変わることも考慮する必要があります。

・共働きで収入に余裕があり、貯蓄体質のある家庭で、万が一金利が上がっても柔軟に対応できる → 変動金利も選択肢に。
・子育て世帯や、教育資金・車の買い替えなど将来的な出費が見込まれるご家庭 → 支出の見通しを立てやすい固定金利がおすすめ。

また、住宅ローンの返済額は「月々の支払い+ボーナス払い」の構成になる場合もあるため、固定収入と支出のバランスを考えることが大切です。固定金利は「支払いが変わらない」という心理的な安心感も大きなメリット。対して変動金利は金利上昇に備えた資金的なクッション(予備費)が必要です。

金利タイプの選択は、家そのものの選び方と同じくらい、暮らしの快適さと安心感を左右します。迷ったときは、将来をシミュレーションしながら“わが家の家計に合った金利”を考えてみてください。

選ぶポイントは「家計の安定性」と「金利リスクに対する考え方」です。

・共働きで収入に余裕があり、万が一金利が上がっても対応できそう → 変動金利も検討可能
・子育てや教育費など、将来の支出が読みにくい → 固定金利で安定を選ぶ

また、借入金額が大きく、返済期間が長いほど「金利の上昇が家計に与える影響」も大きくなります。そのため、最初に無理のない返済計画を立てたうえで、金利の動きにも注目することが大切です。

◆固定×変動の“ミックス”という選択肢も

住宅ローンは「固定 or 変動」の2択だけではありません。最近では、両方のメリットを取り入れた“ミックス型ローン”を選ぶ方も増えています。

たとえば、2,000万円を借りる場合:

・1,000万円を固定金利で安定を確保(家計の基本ライン)
・残り1,000万円を変動金利で金利の低さを活用(支払い抑制)

このように組み合わせることで、もし将来金利が上がっても全体への影響を和らげつつ、当初の支払額も抑えることが可能です。とくに、「安定とお得のバランスを取りたい」「固定と変動、どちらかに決めきれない」という方におすすめです。

また、金融機関によっては“当初固定→のちに変動”といった選択肢もあるため、住宅ローン選びの自由度は年々高まっています。しっかり情報収集すれば、自分たちにとってベストな組み方が見つかります。

最近では、借入額を「固定と変動に分ける」ミックス型を選ぶ方も増えています。たとえば、2,000万円を借りる場合:

・1,000万円を固定金利で安定を確保
・残り1,000万円を変動金利で低金利メリットを活用

こうすることで、金利上昇リスクを分散しつつ、支払い総額を抑えることができます。リスクに備えつつ、お得も狙いたい方に適したバランス型の選択肢です。

◆金利も“トータルコスト”の大事な要素

住宅ローンの金利は、家を建てるうえで見落とされがちですが、実は総額に大きく影響を与える「トータルコスト」の一部です。たとえば、たった0.5%の金利差でも、35年返済で見れば数百万円の違いが生まれることもあります。

最近では、変動金利の水準がじわじわと上昇してきています。今後さらに上がる可能性もあり、低金利の恩恵を受けられるタイミングは限られてくるかもしれません。

ただし、金利の大幅な上昇は「景気の好転」がセットで起こるケースが多いとされています。つまり、収入や物価の上昇と連動する場合が多いため、過度に不安視する必要はありません。

それでも、「今の水準で固定金利が選べるのは、もしかしたら最後かもしれない」——そう考えると、今このタイミングでの選択には、大きな意味があると言えるでしょう。

◆金利以外にも知っておきたい“コストを左右する知識”

実は、住宅ローンのトータルコストに関わるのは「金利」だけではありません。たとえば、以下のような制度や条件によっても支払総額は大きく変わります:

・住宅ローン控除:一定の条件を満たすと、所得税・住民税が13年間にわたり控除され、最大で数百万円の減税になるケースも。

・補助金制度:子育て支援型やZEH支援事業など、国や自治体によっては数十万円〜100万円以上の補助を受けられる制度もあります。

・団体信用生命保険(団信):住宅ローンに付帯する保険。金利に上乗せされることもありますが、保障内容が充実している場合、結果的に大きな安心につながります。

これらを知らずに銀行やローンを選んでしまうと、せっかくの支援や制度を活かせず、結果的に損をしてしまう可能性も。

◆FORTの「マネー勉強会」で正しい選択のヒントを

FORTでは、住宅ローンやお金に関する正しい知識を身につけていただくために「マネー勉強会」を定期的に開催しています。

この勉強会では、

・金融機関の選び方の違い
・住宅ローン控除の仕組みと活用法
・最新の補助金情報
・団信の保障内容の違い

など、「家を建てる前にこそ知っておきたい大切なお金の話」を、実例を交えてわかりやすく解説しています。

「金利の安さ」だけで選ばず、「家族にとって本当に安心でお得な選択肢」を見極める力を養う。そんな場をFORTはご用意しています。

 

住宅ローンの金利選びは、“安さ”だけでなく“安心感”や“将来の見通し”とセットで考えることが大切です。

固定・変動・ミックス——それぞれにメリットと注意点があるからこそ、自分たちのライフスタイルや家計の見通しに合った選択をしましょう。

そして金利だけでなく、住宅ローン控除・補助金・団信など、制度を正しく理解することで、住宅ローンの「総額」はぐっと抑えられます。

迷ったときは、「毎月いくらなら安心か」「将来の支出にどれだけ余裕があるか」を基準に考えてみてください。学び、備えることで、家づくりの判断にもきっと自信が持てるはずです。