35年後まで安心できる“予算の決め方” ライフプランと資金計画とは、似て非なるもの。一番大切なのは、安心安全なライフプランの作成
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35年後まで安心できる“予算の決め方” ライフプランと資金計画とは、似て非なるもの。一番大切なのは、安心安全なライフプランの作成

2025年5月23日

家づくりを考えたとき、「どのくらいの金額までなら家を建てられるか?」という予算の話は避けて通れません。

ですが実際は、「住宅ローンの審査に通る金額=自分たちが払える金額」ではありません。人生100年時代と言われるいま、子育て、教育資金、老後資金、車の買い替え、介護、万一の備え……など、家を建てたあとの支出はまだまだ続きます。

大切なのは、“今だけでなく将来まで安心して支払い続けられる金額”を見極めること。今回は、そんな「35年後も笑顔で暮らすための、現実的な予算の決め方」について解説します。

◆住宅ローンは「通る金額」より「返せる金額」で考える

住宅ローンの審査は、年収や勤続年数などの条件で「借りられる上限」を判断するものです。しかし、それがそのまま「自分たちにとって無理のない金額」とは限りません。審査はあくまで金融機関側の目線であって、家族のライフスタイルや価値観までは反映されていません。

たとえば、月10万円のローンを35年間払い続けるとすると、単純計算で4,200万円以上の支出になります。これを継続していくには、今後の家計の変動リスクも加味する必要があります。

・教育資金がかかる時期と重なる
・ボーナスが減る、退職・転職するタイミングが来る
・病気や介護など、突発的な支出が発生する可能性

「今の収入なら払える」ではなく、「未来の変化にも耐えられるか?」を考えることで、安心感のある予算設定ができます。過去の生活費の推移を振り返ったり、将来のライフイベントを具体的にイメージすることで、“本当に無理のない金額”が見えてきます。

住宅ローンの審査は、年収や勤続年数などの条件で「借りられる上限」を判断するものです。

でも、それがそのまま「自分たちにとって無理のない金額」とは限りません。

たとえば、月10万円のローンを35年間払っていくとして、

・教育資金がかかる時期と重なる
・ボーナスが減る、退職するタイミングが来る
・病気や転職などのリスク

こうした変化を想定しながら、「今は大丈夫」ではなく「将来も安心して返し続けられるか?」という視点で考えることが大切です。

◆「家そのもの」以外にかかる費用も予算に含める

家づくりの見積もりでよくあるのが、「建物価格+外構」で考えてしまうケース。

でも、実際にはそれ以外にもこんな費用がかかります:

・登記や火災保険などの諸費用
・家具・家電の買い替え
・カーテンや照明などのインテリア関連
・引っ越し費用や近隣挨拶品

これらを含めると、数十万円〜100万円単位で予算が膨らむことも珍しくありません。

家を建てるときには、「引っ越してすぐに困らない生活ができるか?」まで含めて予算を立てることが、安心につながります。

◆「将来の暮らしの変化」も織り込んだ予算を

家計は年齢やライフステージによって変化していきます。たとえば:

・子どもの成長に伴う教育費の増加(高校・大学進学)
・車の買い替えやメンテナンス、保険料の増額
・医療費や介護費用など、健康面での出費
・定年退職後の収入減と年金生活への移行

このようなライフイベントが訪れるたびに、支出は変動していきます。特に気をつけたいのが「住宅ローン控除が終わる13年目以降」。このタイミングで、子どもの進学や塾代など教育関連費用が重なると、家計が一気に圧迫される可能性があります。

また、老後に向けて資産形成を進めなければならない時期と、住宅ローン返済のピークが重なると、生活の余裕がなくなるというケースも。

こうした将来の変化を見越して、予算を立てる際には「ぎりぎりの返済額」ではなく、「何かあっても対応できる“余白”のある計画」を立てることが大切です。

つまり、今だけでなく、5年後・10年後・20年後の家計を想像しながら予算を設計しておくことが、35年後も安心して暮らせる土台になります。

◆ライフプランと資金計画は“似て非なるもの”

家づくりの資金計画を立てるとき、多くの人が「月々の返済額」「ボーナス払いの有無」「初期費用やローン期間」などを中心に検討します。もちろんそれも大切ですが、それはあくまでも“住宅のための予算計画”であり、“人生の全体設計=ライフプラン”とは異なります。

ライフプランとは、「人生100年」と言われるこれからの長い時間軸の中で、自分たちや家族にどんな出来事が起きるかを想定し、必要な費用や選択肢をあらかじめ考えておくための「人生の設計図」です。たとえば:

・結婚・出産・子育て・教育費
・転職や独立、収入の変動
・親の介護や自分たちの健康リスク
・車の買い替えや住宅メンテナンス
・定年後の暮らし、相続や住み替え

これらの要素すべてを踏まえた上で、初めて“無理のない家づくり”が見えてきます。

さらに、建てる家の性能や寿命によって、資産としての価値の持続性も大きく変わってきます。たとえば、30年でメンテナンスコストが大きくかかり、売却も難しい住宅と、60年以上の保証や性能維持が可能な住宅では、将来の住み替えや相続時に持っている資産価値がまったく違ってきます。

つまり、「住宅の資金計画」は“家”にかかるお金を整理するためのもの。一方で、「ライフプラン」は、“家も含めた人生全体の流れ”を見通すものであり、この両者は目的も視点も異なります。

資金計画だけでは「何を削ってでも今家を建てる」という判断になりかねませんが、ライフプランと照らし合わせれば、「今どう建てるか」だけでなく、「将来どう暮らしたいか」をもとに予算のバランスを整えることができます。

だからこそ、家づくりの前に立ち止まり、「ライフプランから逆算した予算設計」を考えることが、後悔しない家づくりにつながるのです。

◆FORTの「マネー勉強会」で、安心の土台をつくる

FORTでは、お客様が安心して家づくりを進められるよう、定期的に「マネー勉強会」を開催しています。

この勉強会では、

・銀行選びのポイント(どこから借りるかで支払総額が変わる)
・住宅ローン控除や補助金の最新情報
・団体信用生命保険の保障内容
・将来まで見通した支出のシミュレーション

など、家づくりに欠かせない「お金の知識」を丁寧に学んでいただけます。

また、FORTでは長期保証制度(最大60年)や、将来の住み替えも見据えた資産性の高い設計提案も行っています。

家は、建てることが目的ではなく、「家族が幸せに暮らす土台」になるもの。だからこそ、35年後も笑顔で過ごせる予算計画を、今のうちから一緒に考えていきましょう。

 

「予算=今の収入で払える額」ではありません。

将来まで見通して、必要な支出、変化する家計、家族のライフプランに“無理なく寄り添える金額”こそが、本当に安心できる予算です。

そのためには、資金計画とともに、ライフプランという視点を持ち、建てる家の耐久性や資産性も踏まえて、判断することが重要です。

家づくりは、人生の選択肢を広げるためのもの。

「この家を建ててよかった」と思えるような未来のために、まずは“予算の考え方”から、家づくりを始めてみませんか?