「家の価格=建物価格」じゃない!本当のトータルコストとは?トータルコストが600万円も高くなっても、買う瞬間に安い家を選びますか?
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「家の価格=建物価格」じゃない!本当のトータルコストとは?トータルコストが600万円も高くなっても、買う瞬間に安い家を選びますか?

2025年5月23日

「家の価格って、いったいいくらかかるんだろう?」と考えたとき、多くの方がまず思い浮かべるのは「建物の工事費」や「坪単価」ではないでしょうか?

でも、家を建てたあとに「こんな費用も必要だったの?」と驚く方が少なくないのが現実です。家づくりには、“最初に見える価格”と“後からかかる見えにくいお金”の両方があります。

見た目には同じように見える家でも、「どれだけお金がかかるか」「どれだけ快適か」はまったく違ってくるもの。今回は、「家の価格=建物価格」ではない理由と、後悔しないための“トータルコスト”の考え方について、できるだけ分かりやすくお伝えします。

◆見落としがちな「家づくりの総費用」

家の予算を考えるとき、「建物そのもの」の金額にばかり目が行きがちです。でも、家を建てて住めるようにするためには、たくさんの“見えにくい費用”も必要です。

たとえば、土地を購入した場合、そこに水道管やガス管を引き込む工事や、地盤の強度に応じた補強工事(地盤改良)が必要になることもあります。これだけで100万円〜200万円以上かかることも珍しくありません。

さらに、設計や申請に関する費用、外構(庭・駐車場・塀など)や家具・家電の購入費、引っ越し費用、登記・保険・税金といった諸経費もかかります。

意外と見落としやすいのが「外構費用」。庭や駐車場などは後回しにされがちですが、実際に暮らすとなると「使いやすい外まわり」もとても重要。理想の暮らしをかなえるためには、こうした部分も予算に含めて考える必要があります。

つまり、家のトータルコストとは、「建てるために必要な費用」+「住める状態にするための費用」。ここまで含めて初めて“リアルな総額”が見えてくるのです。

◆家の“燃費”を考える——ランニングコストの話

家は、建てた瞬間がゴールではなく、むしろ“そこからが本番”です。毎月かかる「ランニングコスト(維持費)」こそ、長い目で見ると家計に大きく影響します。

とくに注目したいのが「光熱費」。電気代・ガス代は、家の性能によって驚くほど違いが出ます。

たとえば、断熱性と気密性が高い家は、少ないエネルギーで冷暖房が効き、夏も冬も快適。反対に、すき間だらけで熱が逃げやすい家では、エアコンをフル稼働してもなかなか涼しくならず、電気代がかさんでしまいます。

これは、車の「燃費」に似ています。最近では、燃費の良いハイブリッドカーやEVを選ぶ人が増えていますが、実は家の“燃費”こそ、もっと注目されるべきなのです。

車は1日に数時間の使用でも、家は24時間365日家族が過ごす場所。冷暖房が効きやすく、快適な空間を少ないエネルギーで保てる家は、光熱費を大きく抑えることができます。

たとえば、月々の光熱費に1万円の差が出たとしたら、1年で12万円、30年で360万円の差になります。しかも、電気代は今後さらに上昇する可能性があるため、こうした差はますます広がるかもしれません。

さらに、高性能住宅の場合、月に1.5万円前後も安くなることがあり、50年住めばその差は600〜900万円にのぼることも。これだけの金額差があると、最初の建築費が多少高くても、長い目で見れば“結果的に得をする家”になるのです。

加えて、ランニングコストには光熱費だけでなく以下のようなものもあります。

・メンテナンス費用:外壁の塗装や屋根の修理、設備の交換など。高耐久の素材や仕様を選ぶことで将来的なコストが抑えられます。

・税金・保険:固定資産税、火災保険・地震保険など。これらも長く住むほど累積します。

つまり、「建てて終わり」ではなく「住んでからも安心・快適・経済的に暮らせるか」を見越した家づくりが重要なのです。

◆「安く建てる」より「賢く建てる」

「この家、建物本体は安かったけど、光熱費が高くて……」「外壁がすぐに傷んで、10年で大規模な修繕が必要に……」——これは、初期コストだけに目を向けて家を選んだことで起きる“あるある”です。

一方で、「少し費用をかけてでも断熱・気密性能を高めた」「構造をしっかりさせた」ことで、住んでからのお金がぐんと抑えられた、というケースも多数あります。

ポイントは、「どこにお金をかけ、どこで抑えるか」の見極め。安く見える家の中には、“あとからお金がかかる部分”が多く隠れていることもあるのです。

家は、何十年も住み続ける場所。価格だけで判断せず、快適さ・維持費・安心感をトータルで考えることが、“賢い家づくり”の第一歩になります。

◆FORTの60年保証が意味する「価値ある住まい」

トータルコストを考えるうえで忘れてはならないのが、「家の資産価値を長く守ること」。FORTでは、その考えを形にした制度として、構造躯体と防水に関する最長60年の長期保証を導入しています。

60年という長期にわたって家を見守る仕組みは、「つくりっぱなしにしない家づくり」の象徴です。定期的な点検とメンテナンス提案を通じて、家の性能を維持し、将来的に売却や相続の際も「価値がある家」として認められることを目指しています。

つまり、FORTの家は、建てた後の安心・暮らしのコスト・資産価値のすべてを見据えた“本当の意味で長く持つ住まい”。単なる「価格の安さ」ではなく、「将来にわたって損しない家」として選ばれる理由が、ここにあります。

「家の価格=建物価格」ではありません。

土地や申請、外構、保険などの諸費用、さらに住み始めてからの光熱費や修繕費まで含めた「トータルコスト」を見通してこそ、本当に後悔のない家づくりができます。

特に、家の“燃費性能”は家計に直結する重要なポイント。車選びと同じように、長く使うものだからこそ、維持費まで含めて「賢く選ぶ」ことが大切です。

ぜひ、建物価格だけで判断せず、「この家に何年、どう暮らすか?」という視点で、未来まで見据えた家づくりをはじめてください。